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vol.30 15周年記念公演第2弾
愛・夢・連帯
~十二月の海賊たち~
我は海の子白波の騒ぐ磯辺の松原に
煙たなびくとまやこそ我が懐かしきすみかなれ
舞台は、とある小さな漁師町。
かつてそこには伝説の兄弟船“栄福丸”に乗る、浜一番の一本釣り の漁師、栄吉と栄治という兄弟がいた。
夕方になると時代遅れのロックンロールが水平線の向こうから聴こえて来る。
二人が大漁旗を掲げ、港に帰って来るのだ。
そんな二人は12月の風の中、近海の漁場に年に一度“ゴールドラッシュ と呼ばれる、黄金に光り輝く戻りガツオの群れがやって来る事を知る。
そして栄吉と栄治はそのゴールドラッシュを追って漁に出るのだが、不運に見舞われ弟の栄治は 海に命を奪われてしまう。
それから15年―――
あの時と同じ師走の風が吹き抜けるある日、大海原源氏なる一人の売れない演歌歌手が、この 漁師町にやって来る。
そう、新たな物語がここから始まる。
「お宝?」「ああ……欲しけりゃ見つけてみるんだな、てめぇーのお宝ってやつを」 ひょんなことから海賊(漁師)達の仲間入りをする事となった演歌歌手。
それを取り巻く栄吉の元に集まった一見弱そうに見える現代の若者達。
「今日もいい天気ね」「まっこと……」「漁師町の女が天気の話をするのはね、 漁に出た男たちの事を想ってる時なの…」 昔からこの漁師町で生きてきた一見強そうに見える女達。
「サンタクロス?」 「クリスマスの夜に東の空に十字に光輝く星、それがサンタクロス」 「子供にしか見えないんだって!」 未来に向かって夢を広げていく子供達。
様々なドラマを繰り広げた末、十二月の海賊達が 水平線の向こうに見つけた真のお宝とは.…。
It's Show-time!お楽しみはこれからだ。
2010年12月25日、26日 上田市文化センター
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